版胴と圧胴が原紙の流れに合わせて回転し、線と線で印刷するので、ベタ印刷適性が良くなり印刷速度も速く精度も高いので写真印刷などのカラーラベル印刷にも幅広く使用されています。本記事では凸版輪転印刷機の特徴からデメリット、取り扱う会社まで解説。導入するラベル印刷機に迷っている方は、参考にしてみましょう。大ロットの印刷にぴったりな「凸版輪転印刷機」凸版輪転印刷機は、シールやラベルを印刷するラベル印刷機の中でもポピュラーな製品です。表面に凹凸がある版にインクをつけて、原紙に押し付けることで印刷ができます。円柱状の金属製シリンダーに凸版をぐるりと巻きつけ、回転させながら原紙に印刷をしていくことが輪転式という名前の由来です。また、一定速度で連続的に印刷されることから、凸版間欠印刷機と比べると印刷スピードが速く、大ロットの印刷にも対応可能。大ロットの印刷をスピーディーに済ませたい方は「凸版輪転印刷機」の導入を検討してみましょう。凸版輪転印刷機の特徴引用元:株式会社 協同工芸社公式HP凸版輪転印刷機のことをよく理解していれば、自分に合ったラベル印刷機選びをするための判断基準になります。凸版輪転印刷機の特徴やメリットを具体例からみていきましょう。連続的で速い印刷スピード凸版輪転印刷機最大のメリットが、印刷スピードの速さです。高性能なモデルでは毎分60m以上の印刷も可能なため、1日の生産量をグッと引き上げられます。各社の技術力向上に伴い、原紙ロスを最小限に抑えられるモデルや、コンパクト設計の製品も増えていることから、コストパフォーマンスもどんどん向上。利便性に優れた製品が日々、製造されています。多色印刷に適している凸版輪転印刷機は、微細なデザインの印刷が苦手な凸版間欠印刷機の弱点を克服しています。複数の金属製シリンダーをかけ合わせることで、グラデーションのある複雑な色味も再現可能です。文字や枠組みのように輪郭を際立たせたい場合は凸版間欠印刷機、繊細なデザインを再現したいときは凸版輪転印刷機といったように、用途でラベル印刷機を使い分けましょう。凸版輪転印刷機のデメリット引用元:YouTubeハイスピードな印刷で大ロットの印刷に適している凸版輪転印刷機ですが、デメリットも、もちろんあります。メリットだけでなく、デメリットまで把握した上で製品選びをして、ラベル印刷機導入後のミスマッチを避けましょう。セッティングに時間がかかる凸版輪転印刷機のデメリットの一つが、大型製品が多く、小ロット向けのラベル印刷機より準備に時間がかかる点です。大型になるほど必要な刷り出し調整用の損紙は多くなり、版やインクの準備にも時間がかかります。なるべく手間をかけずに凸版輪転印刷機を利用したい方は、印刷スピードはそのままに、数値制御によるスキルレス・ロス紙削減を実現した太陽機械製作所の「TUR-250Tutti+」を選ぶと良いでしょう。印刷機のサイズが大きめになる大ロットの印刷に向いている凸版輪転印刷機は、印刷機のサイズそのものが大きくなりがちです。スペースを圧迫することで、かえって作業効率を落としてしまったり、設置スペースの確保が難しかったりする場合は、比較的小型の凸版間欠印刷機などを導入するのも良いでしょう。なるべく省スペースで凸版輪転印刷機を利用したい方は、全長3.8mで省スペース・高生産性を実現した「太陽機械製作所」の「TCR-200 Tutti」が良いでしょう。「TCR-200 Tutti」は工具レスによるシリンダー交換が可能で作業負担軽減ができ、また印刷見当精度によるロスの削減もできる、夢の次世代型ミニマム凸版輪転印刷機です。凸版輪転印刷機はどんなときに向いている?引用元:株式会社 協同工芸社公式HPラベル印刷機の中でも凸版輪転印刷機をおすすめするのは下記のようなケースです。大型な印刷機の設置スペースを確保できる輪転印刷機でなければ加工できない様な商品のラベルが可能(多層ラベル、貼り合わせ、糊付け加工など)凸版輪転印刷機は、印刷スピードの速さが最大の特徴です。一方で設置スペースが必要な大型製品が多いため、大ロットの生産が必要な場合や十分な設置スペースを確保できるとき、導入するのが向いています。また、凸版間欠印刷機と比べると多色印刷をしたときに美しい仕上がりになるのも魅力です。ラベル印刷機・凸版輪転印刷機のおすすめメーカー2社引用元:三起機械株式会社公式HPラベル印刷機の中でも凸版輪転印刷機を導入したい方におすすめなメーカー2社を紹介します。各社の特徴や製品情報も含めて、ラベル印刷機を選ぶときの参考にしましょう。用途に応じたカスタマイズが可能「太陽機械製作所」引用元:株式会社太陽機械製作所公式HP「太陽機械製作所」の一番の強みが、依頼者の要望を実現するカスタムオーダー印刷機です。最初の打合せ時に開発エンジニアまで同行してくれるため、概要仕様図を見ながら印刷機の用途や目的に齟齬がないかを話し合えます。豊富なオプションを備えるだけではなく操作性や効率性など、細部にこだわれるラベル印刷機を導入したい方は、「太陽機械製作所」の製品を検討してみましょう。【「太陽機械製作所」の詳細情報はこちらから】ストレスフリーな高性能凸版輪転印刷機「TUR-250Tutti+」「TUR-250Tutti+」は、スキルレス・ロス紙削減を実現したストレスフリーな凸版輪転印刷機です。最高で毎分120mという印刷スピードはそのままに、サーボモーター駆動による見当精度と見当ズレや色調の数値化による作業性の向上により、凸版輪転印刷機の最終形と評されるほどの性能を実現しています。準備に時間がかかりがちな凸版輪転印刷機の弱点を補ったラベル印刷機を探している方は、導入を検討してみましょう。多様なラベル印刷機が揃う「三起機械」引用元:三起機械株式会社公式HP「三起機械」は、1947年に設立された印刷機一筋のメーカーです。多様な印刷に対応できる製品が揃うだけでなく、三起機械では顧客の要望にも柔軟に対応。プラスアルファを前提とした提案や、ニーズに沿った製品開発が長年業界を牽引している魅力の一つです。また、グローバル市場を見据えた「三起機械」では、フレキソ輪転印刷機のような環境負荷の低いラベル印刷機開発にも力が注がれています。【「三起機械」の詳細情報はこちらから】三起機械の代表作「SKP-250A」「SKP-250A」は、発売から30年を経過した今でも、色あせることのない三起機械の代表作、高速レタープレスロータリーラベル印刷機です。ハイスピード設計による効率的なラベル印刷に加え、センタードラム方式の採用により抜群の見当精度を実現しています。また、ワンパスで多種多様な加工が可能です。大ロット向けのラベル印刷機なら凸版輪転印刷機を導入しよう引用元:株式会社太陽機械製作所公式Youtube印刷スピードの速さにより大ロットの生産に向いているのが、凸版輪転印刷機です。「太陽機械製作所」の「TUR-250Tutti+」のようにスキルレスな製品なら準備の時間もグッと削減できます。もし、導入するラベル印刷機に迷ったときは、凸版輪転印刷機やおすすめ印刷機メーカーの情報を参考に、用途に合ったものを探してみましょう。